にのだん社会保険労務士事務所

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にのだん社会保険労務士事務所だより「たすき」令和5年4月号(No.41)

【①令和5年4月からの年金制度改正について】

 手続業務の機会を頂いていました私は昨年の春まで、社労士業の傍ら年金事務所等の窓口で年金手続業務の機会を頂いていました。その関係で年金法改正情報についてはぜひとも案内させて頂きたい思います。

 今回お伝えするのは昨年より改正された「年金繰下げ年齢最大70歳から75歳に変更」に関連して、今までは70歳以降で繰下げ請求しようとした人が繰下げ請求をしない場合は、原則の65歳に遡って請求する扱いになるのですが、時効により5年以上遡る期間については消える年金が存在しました。

 しかし4月以降は生年月日等により対象者が限定されますが、70歳以降の年齢で繰下げ請求をしない選択(遡って年金を請求することを選択)で年金を請求した場合は、請求の5年前の日に繰下げ請求したものとみなして、そこから5年分の年金に加えて繰下げ請求による増額分もあわせて受給できる制度に変更されます。受給者にとってメリットがありますが、ますます年金制度の選択方法は複雑になると感じます。

【②WBCコーチから学ぶ育成方法について】

 先日終了したWBC(ワールドベースボールクラシック)はたくさんの日本人に感動をもたらしました。大会期間中に家族旅行に出掛けていましたが、外で食事をしているとテレビで観戦していた皆が試合経過に一喜一憂し、得点が入るとみんなで拍手や万歳が自然に起こるなど、感動の瞬間をたくさんの人と共有できる楽しさを実感することが出来ました。

 それで今回、私は一人のコーチの参加が決まってからWBCをとても楽しみにしていました。それはピッチングコーチの吉井理人さんで、出身は私と同じ有田川町(旧吉備町)で同じ中学校、さらに私が所属していた陸上部にも所属していたことがある大先輩、箕島高校のピッチャーとして有名になった頃は家の前を自転車で帰る姿を見たこともありました。 

 現在はプロ野球の新監督に就任するなど、私が大好きであった近鉄バファローズの選手時代の活躍のみならず、たくさんの球団でコーチを務めるなど指導者としても評価の高い方です。

 たまたま吉井さんが「コーチング」について執筆した本の情報をネットで知り、ビジネスにも共通点があるだろうと思い、人材育成の観点から社労士としてぜひ学びたいと感じながら先日購入しました。選手として経験してきた話や過去の刺激を受けた指導者から得た話など、吉井さんが伝えることばには説得力があり「その通りだ」と共感できる部分や、恥ずかしながら今になって気付かされる点がたくさんありました。

 かつての学生生活や職務経験で出会ったたくさんの恩師や上司(指導者)について思い出すことは私もたくさんありましたが、今回本を読みながら、自身が管理職者になった頃のことを改めて考える機会になりました。特に私が若い頃、未熟な管理職者のまま年下の社員に放った言葉や態度で不快な思いをさせたことについては改めて申し訳なく感じます。 

 今後も社労士として人材育成の話をさせて頂く機会がある時は、自身の失敗や反省とともに自身が体験してきたマイナス面の多かった指導、一方で指導者から頂いた忘れられない言葉や嬉しいと思った体験など、それら多種多様な経験の積み重ねの中でひとつでもプラスになるお話をすることができればと感じます。

~最後までお読みいただきありがとうございました~